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会報のトラ vol.9

執筆者の写真: bunkeiedison
bunkeiedison
2019年9月29日
読了時間: 12分

長編です


外交デビューの小泉進次郎環境大臣 記者の質問に6秒沈黙
国連総会の環境関連の会合に出席するため、アメリカ・ニューヨークを訪問し、大臣としての外交デビューを果たした小泉進次郎環境大臣。国連本部での会合では、準備した紙をほとんど読まずにおよそ3分間、英語で演説しました。演説の前に開かれた記者会見では、「気候変動のような大きな問題は、楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきだ」と発言。一方で、記者からの質問に沈黙する場面もありました。
A: Minister Koizumi, Patrick Temple-West from Financial Times. Following up on coal, coal is a major source of electricity in Japan. Coal is major source of global warming. What will your ministry be doing in the next six to twelve months to transition away from coal? B: Reduce it. A: HOW? B: ...... I just became a minister last week, and...... I'm discussing with my colleagues and staff from the ministry. And we have said as a government, not just as the Ministry of Environment, that we are going to reduce it.


【ノーカット】グレタさん国連・気候行動サミット演説
米ニューヨークの国連本部で23日開かれた気候行動サミットで、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん(16)が各国政府の気候変動に対するこれまでの取り組みを強い口調でとがめ、対策を加速させるよう促した。
We are in the beginning of a mass extinction and all you can talk about is money and fairy tales of eternal economic growth - HOW dare you!



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お次は一つ目の小人がやって来て

「今だ」なんて言葉を喚いてる

あんたは当然「どういう訳で?」と尋ねる

すると彼は尋ね返す、「どういうふうに?」

あんたは言う、「どういう意味だ?」

彼はついに叫ぶ、「あんたは牛だろ、

ミルクをくれないんならとっとと帰れ」


何かが起こりつつある、

でもあんたにはそれが何なのかわからない

そうだろ、ミスター・ジョーンズ?


Now you see this one-eyed midget Shouting the word “NOW” And you say, “For what reason?” And he says, “HOW?” And you say, “What does this mean?” And he screams back, “You’re a COW —

Give me some milk, or else go home”

Because something is happening here But you don’t know what it is Do you, Mister Jones?



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「HOW」なんて、一番最初の英会話でも習うのになあ。

メタンのげっぷが引っかかってなかなか出ない乳牛みたいに返答に詰まりやがって。


…とりあえず笑顔で"I'm fine, thank you. And you?"って言っとけばよかったんや。

黙っとるよりかは、英語習いたての子どもの見本くらいにはなったやろ。


今度から気をつけろよ。




…というふうに、単純な批判だけじゃなくって、あの大臣のお兄さんがあの場で何て言えば良かったか、っていうアドバイスを持ったうえでディスらんとあかんよ、ディスるにしても。



間違っても、「環境大臣やから」具体案を用意しといて当然なのであって、一国民の立場の自分らに対して「じゃあどういう具体案があるんか」っていう議論になるのはズレてる、みたいなことをさも言いたげな態度だけは、取るなよ。


だって、環境問題は「どの世代の誰もが等しく考えなアカン」って、あのお兄さんですらそこは理解して言ってたことやん。


それは、極論言えば、誰があのお兄さんの代わりにあの席に座ってても、一国民としての自分の考えを言う準備がないとあかんってことやろ。


あんな女の子でもちゃんと胸張って、若い世代のうちの1人として発言してんねんからさぁ。

地球規模の議題なんやから、あの子の他にも別の括りからのスピーチがあってもおかしくなかったくらいやで。

音楽業界の代表とか、同性愛の代表とか、ジジババ代表とか。

なんであのキッズだけやったんやっていう不平は案外あんま出てないんやな。

実はカットされてただけで、他の括りのスピーチも平等にあったんかな。


とにかく、そういうイベントでの出来事を、「あんな10代の女の子がしっかり喋ってんのに、うちの大臣は…」っていう言い方で批判できるのは、「あの大臣のお兄さんが置かれてた同じ状況で、自分の立場から環境に対する考えをハッキリ言う準備があの時点でできてた奴」だけやで。

「罪を犯したことのない者がまずこの女に石を投げなさい理論」に、おれの考えはほんのちょっとだけ近いかもしれない。


同様の理屈で、胸張って喋った女の子に対して「本気で具体的な打開策を見出したかったらこんなとこに来ずなおさら学校で学べ」っていう言い方をする奴らは、なんでそれと全く同じ言葉をこのサミットの場で胸を張って喋るPTA会長みたいなオッサンを代表として立てなかったんや。

子どもが通したプロセスも通さんとネットで小言ほざくとか、風俗行ったことないくせに風俗サイトでデタラメな口コミぶっこいてる奴並みに恥ずかしいで。



要するに言いたかったのは、よう分からんいろんな問題は世界中にあれど、こと環境問題については、「あっちはプロやから」目線で自分の考えを持たずに開き直るヤツは愚の骨頂やと思う。

全ての人間にとって環境問題は考えるべきテーマなんやろ?

なら、環境問題について考えたことのない奴は人間じゃないんよ。

数学にも逆、裏、対偶ってあったやろ。

(多分流石にこんな暴論に使う概念ではなかったと思うけど)


念のため言うとくと、おれ自身は大臣のお兄さんにも、スウェーデンのお嬢さんにも、賛成も反対もしてへんからな。

おれにはおれの考えがあって、おれはそれに賛成してるだけやから。


というか、みんなそういうスタンスであるべきな気がしてる。

少なくとも、引用の2人を肯定も否定もする資格があるのは、自分の考えがある奴だけや。

そうじゃないならHOW dare youやで、ほんま。



何なら「一億総環境大臣」みたいに表現したら分かりやすいんかな。


バカ正直に「全員が全員大臣の立場で」考えろっていう意味ちゃうで?

そんなもん船頭多くして…の極致やろ。


二酸化炭素吐いとる人間なら全員、それぞれの立場で、どんなレベルでもええから、人と話し合えるくらいの環境に対する思想は持っといたほうがええんちゃう?

そういうニュアンスの話。


ブーブー言っとる愚民どもも、自分の考えがないならいつまで経ってもこのお兄さんと同レベやで。

というか、きっとコイツにすら置いてかれるで。



ほっといたら環境被害を被るっていう点では、環境問題の下に人は平等やからな。

平等やからこそ、どんなレベルであれ、それに向き合って考えた人のほうが、どんな身分であれ、何も持たん人よりかは偉い。




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これだけ書いといて、おれの出した案が"I'm fine, thank you"みたいなフザケた冗談だけで済ますのも申し訳ない。

「どんなレベルでもええから自分の立場で考えた地球温暖化対策」の見本をみせてやろうか。




おれは、地球を縮めたら資源の枯渇と地球温暖化は改善できると思う。



…しょーもないジョークやと思たか?

残念ながらこっちは"I'm fine, thank you"みたいな誰もが思いつく代物とはちょっと違うぞ。


ある程度自分の見地で考えてから書いとる。

どういう立場かっていうのはあとで言うとして。



まずこの考えの原理から説明すると、あるラジオのおもしろネタ投稿で聞いた話が例えとして非常に分かりやすい。

だいたい以下のような話。



ハゲに悩むある芸人が魔法のランプを手に入れた。

ランプから出てきた魔人が「何でも1つ願いを叶えてやる」と言ったので、芸人は「フサフサにしてください」と頼んだ。

魔人が呪文を唱えると、芸人の頭は握りこぶしぐらいに小さくなり、もともと残っていた髪の毛の量のままでも十分フサフサになった。

(軽く翻案済み、原文は末尾に記載)



資源が使われ続けて今後も減っていくのなら、森林が伐採され続けて今後も減っていくのなら、今の地球の表面積のままでは明らかにその含有率は減っていく。


それなら含有率の分母たる、地球の表面積を物理的に縮めればええやんけ、ていう理論。

文系でも分かりやすいやろ。


さらに、地球を縮めるときに、大気圏の境界はそのままにキープしたらどうなるか?

もともと地球だった部分のスペースが空いて、大気圏の全体量は増える。

そうすると、こっちは分母が大きくなるんで、大気中の温室効果ガスの濃度を下げることができる。

一石二鳥とはこのことやな。



ということで、おれが環境サミットに出るなら地球を縮めるための技術開発に補助金を出そうや、って提案するわ。


いまの時代、宇宙探索にかかる技術の開発はもはや常識のように促進されて、民間ロケットなり宇宙旅行なりどんどん進められとるニュースは聞くけど、それと同じ熱量を地球自体を調節する技術開発にも向けたらええのに、と思う。

(おれが知らんだけで、十分にもう分野としてあるんかな?)


そもそも、フロンティア精神みたいなもんをいつまで外向きに持ち続けてんねんって思うんよな。

そういう方向性の面では、人類の開拓のベクトルは有史以降、アメリカの西部開拓にしろ月面着陸にしろ、舞台の違いだけで本質はずっと変わってへんのちゃうか。

「まだ見ぬ世界へ!」みたいな。


今ある土壌や慣れ親しんだ基盤を改良する、っていう、文字通り「内向き」のフロンティア精神へのパラダイムシフトが未だに無い。


ただ、ちょっとした兆候は感じてる。


人間の身近にあるスマホみたいな道具、車みたいな装置、1Rマンションみたいな住居、それぞれがどんどんコンパクト化、軽量化、断捨離志向化していく環境の中に置かれたら、きっと人間の身体のほうがそれに合わせて将来的に縮むんじゃないか、ていう話。


一見、現実味がないと思われるかもしれんけど、これが一番合理的ちゃうんか?

身の回りのモノはこんだけ無駄を省いたデザインを目指してるくせに、なんで自分の身体にそれが及ぶとその可能性が信じられなくなるんや。

ここに外向きのフロンティア精神に取り憑かれた人間様のある種のジレンマがあると思う。

かく言うおれも背ぇ縮まるん嫌やもん。


でも、思想的にそういうジレンマがあるにしても、そんなもん関係なく順応して発達してきたのが進化論なんやろ?

それならそのうち価値観も「高身長より低身長の方がコスパ良くない?」みたいに変わるよ。


それに、AIがもっと効率的に判断してくれるようになればもっとその進化は加速するんちゃうか。

「指数関数的な増加」って言うんやろ?シンギュラリティで習ったぞ。

そうなれば、「今までの生物の進化にかかった年数は途方もなく長いから、そんなすぐに人間が縮むことはない」っていう反論もあんまし説得力なくなるくない?

今までとスピードがダンチになるんやから。


というふうに、人間の身体については縮小させたほうが便利そうな兆候が現れつつある気がする。

それが現実になったら、内向きのフロンティア精神は次に、いよいよ宇宙開発から地球開発に力を注ぐようになるんちゃうか。



…もう良いのだよ。この病気にはもともと正体など無かったのだろう。

もし、何のせいだと言うのなら、これは、神の警告だ。

ああ、わしには神の思し召しが見えるようだ…

飢饉の中で生き物が小さくなるということは、限られたこの地球という惑星で、命の全てが生きていくには、身体を縮めなくてはダメだ、という意味なのかもしれん。

それでも…人間は生き続けてゆくのだろう。

なあ、ブラックジャックくん。



症状として身体が縮むようになったらこういう風な結末になってまう。

コントロールするなら今の時点でも縮むことの可能性くらいは考えといたほうがええんちゃうの。

神様の倫理が許してくれるんかどうかはまた話が長くなるし、おれも神様が環境問題にどういう考えを持ってんのかあまり知らんから、その辺はまた今度の話やね。




…ていう風なアホみたいな考えからの出発でもええから、何かしらの思想は環境問題に対して持ったほうがええんちゃうの、ていう話。



おれは何度も日記にも書いてる通り、大学では不思議の国のアリスっていう、ナンセンスの極みみたいなものしか勉強せんかったから、おれの立場で精一杯考えると、どうしてもこういうアイデアばかりが浮かんでしまう。


宇宙開発が常識ならその裏の地球開発に目を向けるし、コンパクト化が流行ならそれを誇張して人間もコンパクト化せえやっていう暴論もカマす。

おれの立場がナンセンス的な考えやから、ナンセンス的な思考をブッ放すのは仕方がない。


でも、こういう考えはナンセンス的な思考術をある程度鍛えて持っとかないとできん芸当やから、そういう意味ではおれの立場で生まれた考え方も貴重は貴重やとも思う。

自分で言っちゃうけど。


やからこそ、「どんなレベルでもええから自分の立場で考えた案」をみんなが持ってもらわんと、他の人が環境についてどう考えてんのか、なかなか知ることができない。

「環境問題はあらゆる世代と国のみんなで考えなアカン」っていうこと自体には割と大多数が賛同しとるように見えるのに、表立ってはそれぞれの考えは大衆レベルでは見えてこない。


あの大臣やあの女の子みたいな、サミットの参加者がそういうそれぞれの主張を持ってるだけじゃ、おれにとっちゃサンプルが少なすぎんのよ。


世間レベルの反応で見たら、たいていが彼らの発言に対する単なるリアクションだけやないか。

悪いけどそれはそこまで興味ないねん。


このニュースが出てからもう1週間近く、いろいろと大衆どもの反応を観察してたけど、自分の考えを教えてくれてたのは、環境を研究してる学者さんみたいな人のTwitterぐらいしか見かけんかったぞ。

HOW dare youはそういう大衆にも向けられてるで、きっと。





何かが起こりつつあるときに知りたいのは、みんなが今どういう気持ちなのかじゃなくて、みんながそれを何だと考えてるか、ちゃうんかい。


そうやろ、ミスター・ジョーンズ。




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そういえば、導入のために描いた表紙絵を導入で使い損ねた。

こういう感じの話やってん。もう最後に載せとくわ。



通ってた学校のある町に、どでかいコンクリの施設が立ってた。


ある程度離れたところを歩いていても、遠くにその建造物が見えることもあって、よく友達とも「アレ何なんやろうな?」ていう話になった覚えがある。

今となってはどうやら正体は給水塔なことも薄々知っとるんやけどね。


当時はそういう雑談になると、おれは決まって「アレはでっかいけん玉の皿やで」って主張してた。

形がまさにけん玉の皿にそっくりなんよ。


やからこそ、そんなこと言ってもあんま面白がられなかった。

みんなはもっと「原子炉や」とか「煙突や」とか、もっと現実的(?)な予想案を出し合ってたし。


もうちょっと学年が上がると、その建造物を見かけてもその正体を議論することはなくなった。


でもある日、ひとりが「アレ、昔は『何なんやろ』って言い合ったなぁ」て呟いて、ちょっとした思い出話になった。

おれがその頃アレをけん玉やと主張してたことも話にあがった。

「みんな『原子炉や』とか言っとったのに1人だけレベル低なかった?」なんて言われて。


そんとき、「地球がクッソでっかい玉になってあの皿に載ってると思っとってん」ておれがポツリと返したら、周りが急にウケたのを覚えてる。


「まさか地球も入れたそういう視点で見てるとまでは思ってなかった」、と。

当時からその説明まで入れて話してたらウケとったのになぁ、て思いながら帰った。



地球がでっかいけん玉の玉やとして、その玉自体が歪んだり割れたりしたら、もうけん玉で遊べなくなる。

それが困るからみんな集まって一生懸命サミットしとるんやで。


子どもができたら、あの給水塔でも見せながら、そう説明しよかなと思う。




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「ハゲ芸人の例え」にかかる原文(ラジオ音源、21:40〜)





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