top of page

LYRICAL BANANA vol.6 「日本語歌詞をつくろう」

執筆者の写真: bunkeiedison
bunkeiedison
2020年4月19日
読了時間: 7分



いつもは何らかのテーマを決めて、「〇〇の出てくる歌詞といえば?」で一人でブレインストーミングごっこしてる、この過疎ブログで随一の不人気コーナー。


きょうはたまたまカバー曲を録音したんで、番外編として洋楽の歌詞の書きかえについて心がけてることを書く。

しょーもない歌詞が書きたい人は参考になるかもしれん。


一応、英語で大学通っとったからな。

ナメんなよ。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




ご時世のこともあり、タイトル的にもちょうど良いか、と思って暇つぶしに取り上げたボブ・ディランの曲。

曲調はバーズがカバーしたテイクを真似たんで、カバーのカバーとも言える。



この曲を作った頃のディランは、バイクで事故って引きこもってたんで、いろいろと曲を作っては、自分でリリースせずにその辺のロックバンドに提供して悠々と過ごしてた。


地下室でデモテープを作るにも、勝手知ったるバンドと音楽やること自体が楽しかったのか、曲調は牧歌的でキャッチーなのが多い反面、歌詞はよく分からん変てこな曲が多いんよな、この時期の提供曲群。

言葉がリズムに乗って歌になれば良い、みたいな感じで。

それがたまらなく好きなんよな、おれ。


ほんまはだいぶ前にこの日本語詞を作ってメモってはいたけど、あまり録音する気が今まで起こらんかった。

それが、こんなにもちょうど良い機会が来るとは、世の中わからんもんやね。


本題に入る。


おれは人前で歌うときは、ほぼほぼ日本語で歌う。

発音が下手くそっていう理由で片付けたいとこやけど、バンドとかで歌うなら英語のまま歌うほうが好きなんよな。


ロックバンドの曲をバンドでカバーするときは、その曲の雰囲気丸ごとパッケージでその曲をイメージするやんか。

ベースラインとかドラムのフィルの入り方とか、その音楽丸ごとの空気と同じもんになりたくて。

そのときに歌詞だけは日本語にしよか、とはあんまり思わん。

もともとの英語の歌詞こそがそのバンドの曲調に乗っかるベストな形してるんやもん。


それとは逆に、人前でひとりで歌ったり、今回みたいに自分だけで楽器を重ねたりして録音するときは、英語のまま歌うのに気がひける。

自分が出す音に英語の歌詞がちゃんと乗っかるか自信がなくなるんや。

自分のギターだけで歌うときに、もともとイカすバンドのリズムに乗っかってた、他人が作った他所の国の言葉を使うのは、おれのスピーキング力を考慮しても、どうしてもいただけない気がする。


だから、「これ歌いたいなぁ」て思った曲が洋楽だった場合は、自分の言葉にできるか試してみるところから始まる。

この作業がすごく好き。文才あるからね。


さて、洋楽に日本語の歌詞をつけるのは、歌詞を翻訳する作業とはちょっと違う。


そういうのは国内盤の歌詞カードに載せるための作業であって、いくら歌詞カードに載ってるからってそれをそのまま声に出しても、歌にすんのは難しい。

楽しそうやけどな、そういうアホなチャレンジも…


おれが日本語で洋楽を歌うときは、原曲のアレンジから自分のギター1本に曲側の雰囲気が変わるのと同じように、歌詞側も自分が歌うのに似合う雰囲気にするように考える。


大昔にジャクソン5のI Want You Backに日本語の歌詞をつけたことがあったけど、あれはその試みの最たるものやった。

自分が酔っ払って痛い目見たときの出来事を、ただただあの曲に乗せたやつ。

原詞との共通点なんてGive me one more chanceの部分くらいしかなかったもんな。

自分が歌いたい言葉を、洋楽に曲を借りて歌にするような。

あれはよっぽど行き過ぎとる気もするけど。


理想的なのは、もともとの歌詞の心持ちみたいなものは、なるたけそのままにすることやな。

一字一句翻訳したりはせんけど、芯は食ってるような歌詞にできたら。

もともとその中身も気に入って歌いたくなったんやったらなおさら。

今回の作詞は、自分にとっては良い見本になる出来やと思うんよな。

思いっきりおれが書いたっぽい歌詞になってるけど、実は元の歌詞にもちゃんとふれてる、くらいの距離感。


比べてみよか。

ディランくんは自分の歌詞をちゃんと公式サイトで全部公開しとる出来た人やから助かる。

しかもコピペもできるんよ。

ガチガチに保護しとる奴らはノーベル賞とってから出直してこいや。



①

Clouds so swift

Rain won’t lift

Gate won’t close

Railings froze

Get your mind off wintertime

You ain’t goin’ nowhere


Whoo-ee! Ride me high

Tomorrow’s the day

My bride’s gonna come

Oh, oh, are we gonna fly

Down in the easy chair!



テレビつまらん リモコンが遠い
きみが取れ あ、やっぱぼくが取ります
天気予報にゃ雪だるま これじゃどこにも行けない

うーいー、さみーな 外は雪 中入ろ
コタツにあんよ入れたら おれはもーだめだ

冬の時期は寒いな~、っていう雰囲気はちゃんと共有しとるわけよ。

あとはeasy chairも、おれらの冬にとってはコタツ。

そんで、冬の家ののんびり感を勝手に足した。


ほんとはな、これ取り上げる発端は「うーいー、さみーな」って何となく歌いたくなっただけやってん。



②

I don’t care

How many letters they sent

Morning came and morning went

Pick up your money

And pack up your tent

You ain’t goin’ nowhere


Whoo-ee! Ride me high

Tomorrow’s the day

My bride’s gonna come

Oh, oh, are we gonna fly

Down in the easy chair!



飲みさしのお茶 むきかけのみかん
駅伝に ストーブは「中」
ポストになんか届いても これじゃ取りにも行けない

うーいー、さみーな 外は雪 おれはうち
コタツにあんよ入れなよ きみももーだめだ

ここもI don’t care how many letters they sentはちゃんと日本語にも似たような感じで入れとる。

あとは駅伝とか、正月の茶の間の風物詩も勝手に入れた。


「ストーブは『中』」って、なんか変な響きのフレーズ入ってるやろ?

これもちゃんと理由があんねん、次のバースに。


③ Buy me a flute

And a gun that shoots

Tailgates and substitutes

Strap yourself

To the tree with roots

You ain’t goin’ nowhere


Whoo-ee! Ride me high

Tomorrow’s the day

My bride’s gonna come

Oh, oh, are we gonna fly

Down in the easy chair!




要る、要らない 捨てる、捨てない
捨てられない あ、やっぱここに置きます
思い出に足をとられてちゃ モノがどこにも行かない

うーいー、さみーな 外は雪 中にきみ
コタツに暖を入れたら おれはもーだめだ

ここらへんから、もとの詞が「響きだけで歌ってませんか?」みたいな雰囲気になってくる。

これは英語の得意分野なんよな、しかも天下のディラン。カッコいい。


おれ側は響きだけでの勝負は避けたいんで、1番の歌詞にカブセる形で「あ、やっぱ〇〇ます」を持ってきた。

ちょっと粋な感じするやろ。

何なんやろうな、ちょっと肩身狭い亭主、みたいなんが好きなのかもしれない。


原詞にばんばんと色んなモノが出てきたんで、日本語の歌詞でもモノがいっぱいある状況を、年末の大掃除になぞらえた。


さっきの歌詞で正月歌って、次にここで年末のこと歌ってるでしょ。

確かもともと順番逆やったんよな、この部分の作詞。

なんか歌ってるうちにひっくり返したほうが良く思えたんやろうな。


さっき「ストーブは『中』」て出てたのは、もとの歌詞でここの位置にあったsubstitutesをもじった名残やねん。

天才やろ?イケてると思うんやけどなぁ。


あと「あんよ入れたら」を「暖を入れたら」にして、ディランくんに負けじと韻を踏んどる。

こういうのは、おおかた歌詞が出来上がってから、銭湯に浸かったり散歩したりしてるときに口ずさんでるとふと思いついて、あとから足す。


④


Genghis Khan

He could not keep

All his kings

Supplied with sleep

We’ll climb that hill no matter how steep

When we get up to it


Whoo-ee! Ride me high

Tomorrow’s the day

My bride’s gonna come

Oh, oh, are we gonna fly

Down in the easy chair!


年が暮れた 年が明けた
君がくれた おれもあげた
団欒が家をつつむなら もうどこにも行かない

うーいー、さみーな 外は雪 きみとうち
コタツにあんよ入れたら おれらもーだめだ
うーいー、さみーな 外は雪 おれのうち
コタツに肩まで入れたら ほんともーだめだ

ここはもう、原曲とあんま内容重なってないなぁ。

だってチンギスハーン出てきてるんやもん、付き合ってられるか。


でも、日本語のほうでいちばん歌いたかった部分はここの歌詞やな。

家庭の団欒があればもう寒い外になんか出るか!みたいな感じ。


もとの曲も花嫁さんがやってくる、椅子にどっぷり腰掛けようみたいな歌詞やから、まぁ間違ってはないと思ってるよ。



以上、そんな感じで書いた歌詞。


しょーもなく聴こえるやろ。

でもしょーもなさに幸せを放り込むのはなかなか難しいで。

それがなぜかおれの得意分野なんよな。





コメント


  • Twitterの社会のアイコン
  • Instagramの社会のアイコン
  • YouTubeの
  • SoundCloudが社会のアイコン
bottom of page