本州の海沿いを一周する話
何年かかっても良いから、本州の海沿いを旅行で一周してやろうと思ってる。
0. 三陸海岸沿い
2022.06.10(金) - 06.14(火)
福島県〜宮城県〜岩手県の震災遺構をフィルムカメラで撮りに行った。
このときは何年もかけて本州を一周していこう、ていうプランは浮かんでなくって、単に20代が終わるまでにやっておきたいこと、行っておきたいところをコンプリートしてやろう、という考えからの行動。
思い出や感じたことは多々あるけど、この旅で見たものはフィルムカメラで撮った写真のみで残す、というようなコンセプトがあったために、ここに長々と文章を書くことは避ける。
結果的にこの旅をきっかけにいろんな知らない町の営みを、これからも定期的に見ていきたいなぁと思うようになった。

1. 新潟〜山形の海岸沿い
2023.02.04(土) - 02.06(月)
厳密には、この旅が本州一周ていうコンセプトに基づいたスタートやね。
新潟県(新潟駅以北)から山形県(全域)にかけて日本海側を走って写真を撮った。
降雪の多い冬やったこともあり、日本海側の雪国の風景を見たいなぁって思ったのが目的地を決めたきっかけ。
出発直前のタイミングで家の近所でもけっこうな雪が積もったもんで、「わざわざ行かんでも雪景色見れたがな!」ってなったけど、実際訪ねてみたらぜんぜん積雪のレベルが違ったんよなぁ。
あとは海岸の地形との付き合い方が面白かった印象もある。
でっけぇ岩にトンネルを掘って道を作る場所もあれば、でっけぇ岩を道祖神的に祀る場所もあったり。
山奥で湧いた水はその集落でありがたがられ、海岸ぎりぎりの砂浜で湧いた水はそのまま海へ流れてく。
ひとりで旅するには物思いのタネになる景色がいっぱいあった。

2. 東京都内の海岸沿い
2023.04.21(金)
本州を一周するということは東京みたいな都会の海も当然その対象に含むわけで、それだけを目的に旅行するのもなんだか気が乗らないので、クラプトンの武道館公演を観に行くついでにレンタカー借りてサクッと写真を撮りに回ることにした。
まず都心から湾岸へ向かう運転自体が怖かったわ、歩行者だらけで。
偏見かもしれんけど、大都会の歩行者って、行動パターンというか対クルマの心理みたいなものに共通認識を持ち合わせてないから、読めんのよ。
みんながおんなじリズム感やったらまだええけど、一人は気にせず車道を横断するわ、もう一人はこっちに見向きもせんで立ち尽くしてるわ、みたいな雰囲気。
そんで肝心の東京湾は、当たり前やけど「造られた海沿い」って感じやったね。
何もそれは地形的な人工感だけの話じゃなくて、「ここはこういう場として造りました」感というか、その海沿いの目的がはっきりと目に見えとる感じ。
冬の山形では自分の物思いな体質が海岸の風景に歩み寄ってこそ楽しんだ気がしてたから、その次がこんな感じやったのが対照的で楽しかったよ。

3. 鳥取の海岸沿い
2024.11.14(木)
大山をメインの目的地とした2泊3日の旅行に出かけたその初日、鳥取県の海沿いを鳥取砂丘から境港へかけて走った。
今回は富士フィルムじゃなくて、コダックの200って書いてあるフィルムを使った。将来フィルムによるの仕上がりの違いに興味がわいたときのためにメモっておく。
砂丘の砂、とちゅうで寄った鳴り石の浜の石ころ、そんで境港のコンクリートや船と行ったように、奇しくも移動するごとに海岸を形づくるモノの表情が変わっていったのが面白かったな。撮ってはいないけど、初日泊まった皆生温泉の旅館の窓からも間近に海が見えた。
そうなんよ、写真が撮れたのも良かったが、今回は温泉や旅館のご飯や大山の散策や動物とのふれあいや、3日間を通してとにかく旅行としていろいろと満喫できたのが良かった。お土産もたくさん買ったよ。
