電気アコギを夢みている話

更新日:2019年7月3日

つい先日あたらしくギターを買ったばかりなのに、つぎのギター作りのアイデアが浮かんでしまうから天才は困る。
要は、エレキギターやけどアコギの音が鳴るギター、を作りたくなった。
これはアコギの形をしたアンプにも繋げるギター、つまりエレアコのことでは断じてない。あくまでアコギの音が鳴るエレキギター。
特に慣れない環境のライブとかにおいて、アコギを鳴らすときに必ず神経使うのが音作り・ハウリング対策の調整。
軽音部に入ってたとき、ライブでエレアコを使うときはみんな、ピックアップが拾う音をDIとかいう箱を通してPA(バンド全体の出す音を集約して司るとこ。GHQみたいな場所)側に送ってラインで音出しするか、ジャズコーラスていうアンプにそのままエレアコを繋ぐかしてた。
DIに直で突っ込むにしても、でかい音の鳴るギターアンプに突っ込むにしても、バンドに混じっても抜けて聞こえて、それでいてアコギらしい音を、ハウリングの起きないように短時間でセッティングするのは難しかった気がする。
無謀にも生のアコギの音を57マイクで拾おうもんなら絶対ハウリングしたな。
そらマイクで録ったら一番そのままのアコギらしい音になるけど、バンドには向いてない。
自分は軽音の中でも特にエレアコを使うことが多かったから、自分用にアコギ用のプリアンプやらDIやら頑張って買って工夫することでだいぶマシにはなったけど、いつでもどんな場所でも同じ音は鳴らせる自信がない。
ライブハウスとかになるとPA側の音作りやら、自分以外の環境条件が入ってくるから。
服屋でもハズいのにそんなおっかない場所でPAの注文なんか言えるか。
自前のアンプを使うような時や馴染みの場所でなら、この前買ったエレアコで挑めば完ペキやけど、何か、どんな条件でもある程度サッと音を作れるような、何か別のタイプのアコギ系の武器がほしい。
かねがねそう思ってたのも今回の夢の発端のひとつ。
あと、「アコギっぽい音」を今までとは全然ちがうところから探したくなった、というのもある。
エレアコのピックアップにしろアコギのマイク録りにしろ、極論を言えば電気を通した時点で所詮はアコギに近いエレキの音に変わらんのじゃないかという屁理屈が沸いた。厳格なヴィーガンみたいやな。
どうせライブの環境じゃ生のアコギそのままの音は出せないんやから、どうせなら逆にエレキらしさを全面に活かしたアコギっぽい音を探してみたい。
そう思い始めたのはハンバートハンバートのライブによく行ってた頃やった。
この、すごくアコギっぽいエレキギター。
木っぽい見た目も合わさって、すごくアコギっぽいけど、音はエレアコとはてんで違う。
エレアコとは違うけど、妙に歌の伴奏としてピッタリの音質をしてる。こういうアプローチよ。
造りの面でもギター本体にエレアコみたいな空洞が全くないから、どんな大きい会場での大音量でもハウリングなさそう。おまけにハムバッカーやもんね。ピックアップ自体がシングルよりハウリングに強い。
ただ、ライブでもこの動画でも、ステージ上にギターアンプはないから、やっぱりDIか何かでPAに通してんのかな。
でもただの木の板にハムバッカー1つっていう、ほんまに単なるエレキギターの構造からDIに繋ぐだけでこんな音になるかな?何か噛ませてそうなんやけどな。
とにかく、このギターを見たことも、エレキをアコギに見せかけることへの好奇心に拍車をかけた。
ちなみにハンバートは曲によってちゃんとしたアコギに頻繁に持ち替えて使い分けてた。
伴奏のギターの音質にバリエーションがあるのも、シンプルな構成のデュオのくせにライブで単調にならん秘訣なんちゃうかな。
単に2人のおしゃべりが長いというのもあるけど。
ただ、ハンバートのギターそのままを目指すのはおれの本意じゃない。
なぜならあれは結局PAを通してる(っぽい)から。それじゃやっぱり心落ち着かん。
そう、理想としては、ライブハウスならまァ大抵どこにでも置いてある、ジャズコーラスっていうギターアンプに直接ブッ挿して、それでいてハンバートみたいなエレキ風味多めのアコギ音をどんな場所でも出せるギターが欲しい。

ギターアンプに繋いだエレキギターでアコギっぽい音を鳴らす…
ハンバートの例のギターの外見と音を聴いたときにも真っ先に考えついたけど、思い当たる道具が1個ある。

アコースティックシミュレーターていうエレキギター用のエフェクター。
繋ぐだけでエレキギターが「アコギっぽく」聴こえるようになる。
この、あくまで「アコギっぽく」ていうのが、アタマの固かった頃のおれは受け入れられなかったんや。
エレキしか持ち運べないけど、ライブで一瞬アコギの音も使いたいっていうギタリストが踏むためだけにある、妥協の塊みたいなエフェクターっていうイメージ。現にそういう用途のモノなんやろうけど。
それが不思議なことに、ある程度エレアコの種類や機材を勉強してきて、ハンバートみたいなギターの音作りを目にした途端に、「そういえばアコシミュがあるやん!」て飛びつく。現金なもんやね、ギターの趣味なんて。
この前、お試しでべリンガーのやっすいアコシミュを手に入れた。
シングルピックアップと相性がいいらしいんで、テレキャスのフロントで使ってみる。
おぉ効く効く、安くて上等、そのほうがかえってアコシミュらしいエレキ由来のアコギ風の音が出る。
今まで目指してた、究極にアコギっぽいエレアコの音とは似ても似つかぬ新感覚。
ただ、こいつだけやとあのハンバートのギターにあったパンチみたいなのが微妙に足りない。アコギにはパンチが要る。
なので、直感的に、調味料代わりにこれらを追加で買った。

これらを上の写真通り右から左に繋げると、なんとなくアコシミュ音の良いとこをアピールできるようになった気がした。
ただエフェクター3つも繋ぐと目盛りの調整も大変やな。試してみる組み合わせが多くてベストをなかなか見つけられん。飽きんてことでもあるけど。
この3種類のエフェクター、今まで使ったことないもんな、おれ。
小細工や!ロックンロールには要らん!と思ってた。言えてる、けどそれだけじゃおもんない。
この状態でジャズコに繋いだらもう間違いないやろうな。エフェクター3つ通してるぶん、微調整だって慣れればそれぞれを使って自由にできる。ジャズコ側のつまみも良く効くし。
これである程度目指すべき道は見えた。
けど、このままじゃ「ギターを作る」意味がない。
テレキャスの足元にこのクッソ安いエフェクター3台並べりゃ済む話やもん。
よう考えたらスクワイアのテレにべリンガーのエフェクター、だっさいなぁ!もはや驚安の殿堂やんけ。
…もちろんそんな無粋なことでは済まさんよ。
テレキャス、コンプ、アコシミュ、グライコ、電源。
これら全部まとめて1つのエレキギターにブチ込むことにした。
というのが今回の工作の発想編。
また実際に動き出したら随時、まず日記でお伝えします。
ぜんぶ出来あがった後で、こういう記事全部まとめて工作ページに追加しようかな。



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